こんにちは。算数塾neoの増野です。今回は中学受験算数で必要なことをお話します。
私自身中学受験算数の指導を20数年おこなってきましたが、本格的な中学受験算数の指導については4年生からでよいと考えています。
では3年生までは中学受験算数の勉強をしなくてもいいのか?という疑問が湧くと思います。答えとしては中学受験を意識しない算数の勉強をしていただいても全く問題ありません。
その理由ですが、実際に低学年の3年生までにすべきこととして、勉強を決まった時間に行う習慣づけや、読み書きそろばんを楽しみながら続けることがまず重要であり、そのような土台が無ければ中学受験算数を学ぶ段階ではないと考えています。
そもそも算数が嫌いな子は算数が得意にはなりません。算数塾のキャッチコピーである「算数が好きになる」には算数をどれだけ好きになってもらえるか、どれだけ楽しんで考えられる子になってもらえるかを一番に考えています。算数が苦手な子は算数の楽しさを知りません。文章を読まずに数字を足したり、間違ったから引いたりと考えて解くということをまずしません。
言葉だけでは表現しにくい事柄を数字を使った式などにして表現することは自分が思っていることを他人に伝える一つの手段として必要です。
問題があるから解くのではなく、言葉以外で数字や図形、表などで表現出来るようになれると考えられれば算数がますます楽しくなっていきます。
国語は普段会話をしますのでコミュニケーション能力の高い女の子などは自然にできるようになります。しかし、算数に関しては算数の勉強時間しか数字を使わない、計算をしないので時間が少ないです。なるべく日常会話でも数字を使ったことを話題にしてください。
中学受験算数の問題は暗記で解くのではなく基本的には普段から考える習慣がついている子が楽しみながら解くものです。
楽しむ以外で大事なことは計算力の訓練です。計算は毎日簡単な問題を100点取れるように行ってください。テストにおいて減点の原因で一番多いのが計算ミスです。ちょっとしたミスだから次は大丈夫と思ってはいけません。毎日の積み重ねでしかミスを減らす方法はありません。ここを楽しむコツは負荷をなるべくかけないレベルの計算問題をこなすことです。結果が100点であれば思いっきり褒めてあげてください。難問を解くよりも正答率の高い問題をミスしない能力こそが実は中学受験算数において必要なことです。
2022
14Nov